インターネットが進化してきたのと同様に、ユーザーのプライバシーを保護する方法も進化してきました。
このレッスンでは、テーマがユーザーのプライバシーにどのような影響を与えるか、またテーマがこのプライバシーを尊重するようにするために何ができるかを学びます。
インターネットのプライバシー
世界各地のさまざまな法律や規制によって、ウェブサイトが個人データを収集し、使用する方法が規定されています。
これらの法律により、企業やサイト所有者は、個人データの収集、使用、共有の方法について透明性を確保することが求められます。
また、個人データがどのように収集、使用、共有されるかについて、個人がより多くのアクセス権と選択肢を持てるようにしています。
バージョン 4.9.6で、WordPress はさまざまなプライバシー関連機能を導入しました。これは主に、サイト所有者が欧州連合の一般データ保護規則 (GDPR) に準拠できるよう支援するためです。
WordPress 4.9.6 で導入された主な機能には、プライバシーポリシーページを設定するオプション、コメントを通じてサイトとやり取りするユーザーが個人情報を取得されないようにする方法、サイト管理者がユーザーの個人情報をより適切に扱うためのツールが含まれていました。
これらの機能のうち、プライバシーポリシーページとコメントデータの処理は、テーマ開発者にとって最も関連性が高いものです。
プライバシーポリシーページ
プライバシーポリシーページ機能を使うと、サイト所有者はサイトが個人データを収集、使用、共有する方法を説明するプライバシーポリシーページを作成できます。このページは、新しい WordPress のインストール時に下書きとして自動的に作成されます。
サイト所有者はこのページを編集して公開し、その後、設定 > プライバシー でプライバシーページとして設定できます。
テーマ開発者は、テーマからプライバシーポリシーページへのリンクを提供することで、サイト所有者を支援できます。
これは、フッターにプライバシーポリシーページへのリンクを追加するか、サイトのメインメニューにプライバシーポリシーのリンクを追加することで実現できます。
テーマにプライバシーポリシーのリンクを追加する方法はいくつかあります。
次の PHP 関数を使用できます。
- get_privacy_policy_url(): プライバシーポリシーページの URL を取得します。
- the_privacy_policy_link(): 該当する場合、書式設定されたプライバシーポリシーページのリンクを表示します。
- get_the_privacy_policy_link(): 該当する場合、書式設定されたプライバシーポリシーページのリンクを返します。
たとえば、次のコードは div 内にプライバシーポリシーのリンクを表示します。
<?php the_privacy_policy_link( '<div>', '</div>' ); ?>
現在、サイトエディターでプライバシーポリシーのリンクを追加するためのコアブロックはありません。
ただし、プライバシーポリシーページへのリンクを含むカスタムパターンを作成できます。
<?php
/**
* Title: Privacy Policy Link
* Slug: twentytwentyfour/privacy-link
* Categories: featured
*/
?>
<!-- wp:paragraph {"fontSize":"small"} -->
<?php the_privacy_policy_link() ?>
<!-- /wp:paragraph -->
その後、このパターンをテーマで利用可能なブロックパターンに含め、サイト管理者が必要に応じて追加できるようにします。
コメントデータ
WordPress の投稿では、訪問者がコメントを残すことができます。
この機能は、ブロックテーマではコメントフォームブロックによって、クラシックテーマでは comment_form() 関数 によって処理されます。
サイトに特定のアカウントを持たない訪問者が投稿にコメントすると、名前、メールアドレス、ウェブサイトの入力を求められます。
この情報は、次の2つの目的で、コメント投稿者のブラウザーにブラウザー Cookie としてローカルに保存されます。
- サイトに別のコメントを残す場合、それぞれのフィールドに名前、メールアドレス、ウェブサイトがあらかじめ入力されます。
- コメントが承認待ちになった場合、その投稿に戻り、承認される前にコメントを削除できます。
この Cookie に保存される情報は、サイトの機能に不可欠なものではありません。そのため、ユーザーにはこの個人情報の保存にオプトインする選択肢を与える必要があります。
このため、WordPress はコメントフォームの下にチェックボックスを出力し、コメント投稿者がこのデータを Cookie に保存することにオプトインできるようにしています。
オプトインはユーザーが明示的に承認する必要がある操作であるため、このチェックボックスはデフォルトではオフになっています。
幸い、この新しいチェックボックスフィールドは、コメントフォームブロックまたは comment_form() 関数を使用して表示されるコメントフォームに自動的に追加されます。
ただし、テーマ開発者は、コメントフォームが表示されるすべての場所でこのチェックボックスが正しく表示され、期待どおりに機能することを確認するため、テーマをテストすることが重要です。
参考情報
ユーザーのプライバシーとテーマがそれに与える影響について詳しくは、テーマ開発者ハンドブックの「高度なトピック」にある プライバシーページをご覧ください。